小笠原海嶺(読み)おがさわらかいれい(その他表記)Ogasawara Ridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小笠原海嶺」の意味・わかりやすい解説

小笠原海嶺
おがさわらかいれい
Ogasawara Ridge

伊豆諸島から小笠原諸島硫黄島までの島々のある海嶺。南はマリアナ海嶺に連なり,西側フィリピン海盆になり,東側小笠原海溝となる。小笠原海嶺上の島々は火山島で,富士火山帯に属し,海底火山もある。 1952年,観測船『第5海洋丸』が遭難した明神礁もその例。この海嶺は東西両側の深層水交流を妨げるので,親潮起源の亜寒帯中層水は直接日本南海に入りにくいとされている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小笠原海嶺」の意味・わかりやすい解説

小笠原海嶺
おがさわらかいれい

伊豆・小笠原海溝の西側を3列になって並行して走る海底山脈の一番東側の列。この海嶺の西側は急斜面で小笠原舟状海盆に、東側はやや緩やかな斜面で海溝に連なっている。長さ約300キロメートル、幅約100キロメートル。海面上には、古い火山からなる父島母島など小笠原諸島の島がみられる。

[勝又 護]

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