最新 地学事典 「小笠原海嶺」の解説
おがさわらかいれい
小笠原海嶺
Ogasawara ridge
伊豆-小笠原海嶺は3列からなるが,そのうちの東の海嶺。東側は伊豆-小笠原海溝に限られ,西側には小笠原舟状海盆を隔てて伊豆諸島から続く七島-硫黄島海嶺が平行に走る。長さ約300km,幅約100km。頂部に父島・母島などをのせる。海嶺は西側を著しく急な直線状斜面によって限られ,東側に緩斜した非対称断面を示す。最浅部は母島列島・父島列島および最北の諸島が雁行配列し,全体的に南西側に高く北東側に低い。北部の1,000~3,000mの深さに明瞭な深海平坦面がある。小笠原海嶺の基盤は約5,200万年前に活動した玄武岩(前弧玄武岩)であり,その上位に父島等に露出するボニナイト系列の溶岩,母島列島に分布する玄武岩-安山岩類がみられる。約3,700万年前以降の火山活動は知られていない。小笠原舟状海盆は深海平原をなし,小笠原海嶺の南東には小笠原海台(水深774m)があって,伊豆-小笠原海溝の南端を画し,マリアナ海溝への連続を中断する。
執筆者:茂木 昭夫・石塚 治
参照項目:伊豆-小笠原海嶺
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

