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海底火山 かいていかざんsubmarine volcano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海底火山
かいていかざん
submarine volcano

海底に噴火してできた火山海山の列をなすものが多い。大洋底に噴出する火山は玄武岩でできている。大西洋の中央部を南北に走る大西洋中央海嶺,ハワイ諸島,サンゴ礁の発達する多くの火山島などはこの例。大陸に近い海底火山には玄武岩もあるが,安山岩でできているものもある。富士火山帯の南にある明神礁はやや酸性の岩石から成る海底火山で,以前に何回も噴火したが,1952年には溶岩海面上に出て火山島となり,のちに海底に没した。同年9月調査中の『第5海洋丸』が爆発に遭遇して全員が死亡した。

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デジタル大辞泉の解説

かいてい‐かざん〔‐クワザン〕【海底火山】

海底からの噴出物の堆積などによって生じた火山。海面上に現れて島になることもある。

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百科事典マイペディアの解説

海底火山【かいていかざん】

海山と全大洋の大部分を占める深海海丘は海底火山である。深海噴火は水圧のため特異な形式を有し,火山灰を伴わないで溶岩を流出し,堆積物をはさみながら楯(たて)状火山を形成し,海面に達するまでは共通した山形を有する。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいていかざん【海底火山 submarine volcano】

海洋底にある火山はすべて海底火山と呼ばれるが,とくに深海底に分布する火山は構成岩石や内部構造などが陸上の火山とはまったく異なる。この種の海底火山は主として玄武岩の溶岩(とくに枕状溶岩)から成り,比高数千mを超える巨大なものも多い。これらはマグマが海洋プレートの上部マントルから直接海底に噴き出したもので,太平洋,大西洋,インド洋などに1万個以上存在する。深海底で起こる火山噴火の徴候が,海面で観察されることはまれである。

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大辞林 第三版の解説

かいていかざん【海底火山】

海底に生じた火山。海面上に現れたものは火山島となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海底火山
かいていかざん

海底で噴火がおこってできた火山。中央海嶺(かいれい)には無数の火山が存在する。浅海でできた火山は、噴出物が堆積(たいせき)して海上に出現することがある。しかし、その多くは波浪による侵食などで水没する。1952年(昭和27)に伊豆諸島海域に誕生した明神礁(みょうじんしょう)のように、海上に現れる前に、激しいマグマ水蒸気爆発をしばしばおこす。1934年(昭和9)誕生の鹿児島県硫黄(いおう)島新島や73~74年に小笠原(おがさわら)諸島の西之島付近に生じた新島が新しく出現した火山島の例である。水深数百メートルまでの浅海底での噴火は、水面の噴騰、変色、死魚や軽石の浮上などによって認められる。太平洋や、大西洋などの深海でできる火山では、水圧が大きく、噴火はおもに穏やかな溶岩流出型であるため、海上から噴火現象を認めることは困難である。[諏訪 彰・中田節也]
『青木斌・小坂丈予編『海底火山の謎――西之島踏査記』(1974・東海大学出版会) ▽小坂丈予著『日本近海における海底火山の噴火』(1991・東海大学出版会)』

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