20世紀西洋人名事典 「マルコムカウリー」の解説
マルコム カウリー
Malcolm Cowley
1898.8.24 - 1989.3.27
米国の詩人,批評家。
ペンシルバニア州ベルサノ生まれ。
第一次世界大戦で野戦衛生隊員としてフランスに渡る。終戦後ニューヨークへ戻り、グリニジ・ビレッジでボヘミアン生活を経験する。戦後のアメリカを嫌い、再びパリに渡り、上品な伝統に反抗する「失われた世代」の作家達に加わり、国際離脱者となる。まもなく米国に帰り、詩集「青いジュニアータ」(1929年)を出版。その頃からニューリパブリック誌に関与し、左翼文学に接近する。’34年「失われた世代」の遍歴を批判的に描いたエッセイ「亡命者帰る」を発表。ホーソン、ヘミングウェイ、フォークナーの選集編纂も行う。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報