20世紀西洋人名事典 「マルセルカルネ」の解説
マルセル カルネ
Marcel Carné
1906.8.18 -
フランスの映画監督。
パリ生まれ。
夜学で映画撮影の技術を学び、20才でジョルジュ・ペリナールの撮影助手となった。又、ジャック・フェデー監督の助手として「外人部隊」「ミモザ館」などを撮り、1936年の「ジェニーの家」で初監督をし、女性の心理描写の巧みさで才能を発揮した。「北ホテル」(’38年)、「霧の波止場」(’38年)など運命的ドラマを好み、「天井桟敷の人々」(’45年)ではベネチア映画祭国際同等賞を受賞している。’53年の「嘆きのテレーズ」ではベネチア映画祭銀獅子賞を受賞したが、ヌーベル・バーグ台頭後は時代に取り残された観がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報