20世紀西洋人名事典 「マルセルレーモン」の解説
マルセル レーモン
Marcel Raymond
1897.12.20 - 1981
スイスの文芸評論家,批評家,文学史家。
元・ジュネーブ大学教授。
ジュネーブ生まれ。
1936年チボーデの後を継ぎ、ジュネーブ大学教授となる。「ボードレールからシュールレアリスムまで」(’33年)は象徴派から現代詩への史的批評を行なった名著。その他に「ポール・ヴァレリーと精神の誘惑」(’46年)、「バロックと詩的ルネサンス」(’55年)、ルソーの「告白」「孤独な散歩者の夢想」の原典批評などがある。ベガンとともに批評におけるジュネーブ学派の生みの親的存在で、意識の批評あるいは「新批評」の代表格。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報