夢想(読み)ムソウ

デジタル大辞泉 「夢想」の意味・読み・例文・類語

む‐そう〔‐サウ〕【夢想】

[名](スル)
夢の中で思うこと。夢に見ること。「夢想だにしない歓迎を受ける」
夢のようにあてもないことを想像すること。空想すること。「夢想家」
無双2」に同じ。
夢の中に神仏が現れて教えを示すこと。
殿下てんが御―の事ありて」〈著聞集・四〉
[類語]空想想像推測憶測おくそく仮想想見妄想幻覚幻想架空こしらえ事作り事空事絵空事でっちあげファンタジーイマジネーションイリュージョン連想

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精選版 日本国語大辞典 「夢想」の意味・読み・例文・類語

む‐そう‥サウ【夢想・夢相】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夢の中でおもうこと。また、夢に見ること。
    1. [初出の実例]「形骸疲外役、夢想到高舂」(出典菅家文草(900頃)五・賦葉落庭柯空)
    2. [その他の文献]〔南史‐陳武帝紀〕
  3. 夢の中に神仏の示現があること。夢中に神仏の教えを受けること。また、仏を観想して、夢とも現(うつつ)ともわからぬ状態で仏を見ること。
    1. [初出の実例]「則隆依夢想仕御諷誦於七ケ寺事」(出典:権記‐長保二年(1000)一二月二一日)
  4. 夢のようにあてもないことを想像すること。空想。
    1. [初出の実例]「数千万年の後を推して文明の極度を夢想すれば」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉四)

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普及版 字通 「夢想」の読み・字形・画数・意味

【夢想】むそう(さう)

夢にまで思う。宋・軾〔恵州近城の数小山、蜀道に類す。~以て西湖の上(ほとり)の諸友に示す~〕詩 想、生、ゆること未だ盡きず 滿林の、西湖に到る

字通「夢」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夢想」の意味・わかりやすい解説

夢想
むそう
reverie

さまざまな考えが次々とまとまりもなく現れては消えていく状態。その内容は非現実的なもので,この状態にある人は周囲状況から遊離しているといわれる。その対象はある一つのものに限られることもあるが,通常テーマと呼びうるものは認められない。

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