マル石(読み)マルセキ

関連語 加藤

最新 地学事典 「マル石」の解説

マルせき
マル石

mullite

化学組成Al2[Al2+2xSi22x] O10−x(x=〜0.4)の鉱物。ムライト,ムル石ともいわれるが,これは発音をカタカナ化したときの誤表記。直方晶系,空間群Pbam,格子定数a0.75785nm, b0.76817, c0.28864,単位格子中1分子含む。四角柱状,針状,繊維状結晶の集合体。ガラス光沢。劈開{010}明瞭。硬度6〜7。比重3.11〜3.26。無,白,黄,ピンク色,条痕白色。二軸性正,屈折率α1.642〜1.653, β1.644〜1.655, γ1.654〜1.679,2V= 20〜50°。基本結晶構造は珪線石と共通で,化学組成上はSiに乏しくAlに富む珪線石に該当。Al2O3 - SiO2系合成で現れる3Al2O3・2SiO2に相当し高温セラミックス中に存在する物質としてもよく知られていた。Bowenらは,高温で生成された岩石中に存在するであろうと予測し,1924年にスコットランドのIsle of Mull(マル島)の珪線石ブッカイトとよばれていた岩石中から3Al2O3・2SiO2相当相を発見し,産地にちなんでmulliteと命名日本では長野県群馬県にまたがる浅間火山菫青石を含むSiO2に富むガラス質噴出物中に,リムが珪線石でコアにマル石が存在する繊維状結晶が産出

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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