20世紀西洋人名事典 「マーククリフトン」の解説
マーク クリフトン
Mark Clifton
1906 -
米国の作家。
人間性に対し、冷ややかな目で観察し、個々の人間に対し鋭敏で心理学的な理解を示すESP小説を発表。当初10年間はSFを中心に書き、あまり発表していなかったが、ESP能力を持った新人類が押し寄せてくる「ボシイの時代」は、彼の典型的な作品といえる。また、例外的作品である「エデンへの八つの鍵」(’60年)は、巧妙なエコロジイ的パズルで、現代文明への風刺が込められている。他の代表的作品に「彼らが宇宙からきたとき」(’62年)、「記憶と反射」(’58年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報