ミケーネとティリンスの古代遺跡群(読み)ミケーネとティリンスのこだいいせきぐん

世界遺産詳解 の解説

ミケーネとティリンスのこだいいせきぐん【ミケーネとティリンスの古代遺跡群】

1999年に登録されたギリシアの世界遺産(文化遺産)。ミケーネは、ペロポネソス半島北東部に位置する都市。その近郊で、1876年にハインリヒ・シュリーマンによって遺跡が発見されたことにより、伝説とされていた紀元前16~前12世紀頃に栄えたミケーネ文明の実在が確かめられた。ここには、シュリーマンが発掘した円形墳墓と、道を隔てて「アトレウス宝庫」と呼ばれる蜂の巣形の墳墓がある。この遺跡からは黄金細工が発掘され、伝説に語られてきたミケーネ文明の黄金文化が裏づけられた。一方、ティリンスは、ペロポネソス半島アルゴリス県にあるミケーネ文明の遺跡。ティリンスは青銅器時代初期から7000年間も丘砦として利用され、ミケーネ文明の絶頂期には、ここに城塞と宮殿が造られた。丘の上には巨石を積み上げて造られたキクロポス(サイクロプ)式の城壁や宮殿、地下の通路など、ミケーネ文明の特徴を示す遺構がある。また、ティリンスはヘラクレス神話と結びついていて、ティリンスが彼の生地とされている。◇英名はArchaelogical Sites of Mycenae and Tiryns

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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