現代外国人名録2016 「ミシェルルグラン」の解説
ミシェル ルグラン
Michel Legrand
- 職業・肩書
- 作曲家,編曲家,ジャズ・ピアニスト
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1932年2月24日
- 出生地
- パリ
- 本名
- ルグラン,ミシェル・ジャン〈Legrand,Michel-Jean〉
- 専門
- 映画音楽, ジャズ
- 学歴
- パリ音楽院卒
- 受賞
- ACCディスク大賞「パリ野郎」,グラミー賞(5回),カンヌ国際映画祭パルムドール〔1964年〕「シェルブールの雨傘」,アカデミー賞主題歌賞(第41回)〔1968年〕「風のささやき」(「華麗なる賭け」),アカデミー賞作曲賞(第44回)〔1971年〕「おもいでの夏」,アカデミー賞編曲・作曲賞(第56回)〔1983年〕「愛のイエントル」
- 経歴
- 父は映画音楽も手掛けたポピュラー指揮者レーモン・ルグラン、母は音楽出版の経営、姉は声楽家クリスチーヌ・ルグランという音楽一家に生まれ、幼い頃からピアノを始め、5歳でコンサートに出演した。11歳から20歳までパリ音楽院で学び、ナディラ・ブーランジェらに師事。この間、父の楽団の編曲を手掛けるなどして、同音楽院をトップで卒業。のち、ルグラン楽団を結成し、ジュリエット・グレコやジャズのディジー・ガレスピーらのために編曲活動をする一方、伴奏したカトリーヌ・ソヴァージュの「パリ野郎」が世界的ヒットとなり注目され、この編曲でACCディスク大賞を受賞。1954年から映画音楽を始め、のち渡米し数多くの映画音楽を手掛け第一人者となる。中でも’64年J.ドゥミ監督と共同製作した「シェルブールの雨傘」がカンヌ国際映画祭グランプリを受賞。一方、若いころからジャズ・ピアニストとして活躍、’58年マイルス・デービスやジョン・コルトレーンらと共演した「ルグラン・ジャズ」を発表し、ジャズの世界でも人気を得た。その後の代表作に「ミシェル・ルグラン・アット・シェリーズ・マン・ホール」(’68年)、「ルグラン・イン・リオ」のほか、ジャズアルバム「パリジャン・ブルー」(’91年)、「オータム・イン・パリ」(’92年)、「ハッピー・ラジオ・デイズ」(’98年)などがある。他の作品に映画音楽「過去をもつ愛情」(’54年)、「アメリカの裏窓」(’58年)、「5時から7時までのクレオ」「男と女のいる舗道」(’62年)、「ロシュフォールの恋人たち」(’66年)、「おもいでの夏」(’70年)、「オーソン・ウェルズのフェイク」(’74年)、「ベルサイユのばら」(’79年,日本映画)、「Switching Channels」(’88年)、「100歳の少年と12通の手紙」(2009年)、ミュージカル「壁抜け男」(1996年)などがある。グラミー賞5回、アカデミー賞3回の受賞歴がある。また半自伝的な「Cinq jours en juin」を自ら監督した。日本でも人気は根強く、’71年の初来日以来多くの人々を魅了、ロングランで上演されたミュージカル「シェルブールの雨傘」や、2000年劇団四季のミュージカル「壁抜け男」も大ヒット、2001年日本ツアーを開催。2007年「アイ・ラブ・パリ」や「シェルブールの雨傘」など代表的なアルバムが日本で再発売される。「ミシェル・ルグラン自伝」がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報