ミスティ火山(読み)みすてぃかざん(その他表記)Volcán Misti

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミスティ火山」の意味・わかりやすい解説

ミスティ火山
みすてぃかざん
Volcán Misti

南アメリカ、ペルー南部のアンデス中央山系西端にある安山岩質の活火山インカ帝国玄関として有名なアレキパ北方にそびえる。標高5825メートル。形が美しい典型的な成層円錐(えんすい)火山で、同国の日系人は「ペルー富士」とよぶ。1438、71両年に大噴火し、その後も1870年まで約10回爆発、1984~85年に噴気が激化した。1878年にドイツ人ルドルフ・フォルフが初登頂した。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミスティ火山」の意味・わかりやすい解説

ミスティ火山
ミスティかざん
Volcán Misti

別称アレキパ Arequipa火山。ペルー南部,アレキパ県南東部,アンデスの西部山脈中にある火山。アレキパの北東方にそびえる標高 5822mの高峰で,万年雪をいただく円錐形の美しい山容をもつため,インカ帝国時代には聖山とされ,しばしば伝説や詩に歌われた。 1600年の噴火後は活動していない。

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