ミトラダテス

旺文社世界史事典 三訂版 「ミトラダテス」の解説

ミトラダテス(1世)
Mithridatēs Ⅰ

?〜前138ごろ
パルティア王(在位前171 (ごろ) 〜前138 (ごろ) )
イラン高原からメソポタミア地方にまで支配を拡大し,新都クテシフォンを造営した。またアケメネス朝伝統を引き継いでサトラップ制を採用し,貿易路の整備も行った。治世中前半の鋳造貨幣には「ギリシアの愛好者」と刻まれているが,後半には「大王」の銘もある。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のミトラダテスの言及

【ミトリダテス[1世]】より

…在位,前171‐前139か138年。ミトラダテス1世Mithradates Iともいう。治世前半はバクトリア王国に奪われていた東方の失地回復に努め,前155年ころに目的を達成した。…

【ミトリダテス[2世]】より

…在位,前124か123‐前88か87年。ミトラダテス2世Mithradates IIともいう。ミトリダテス1世亡きあと後退をつづけてきた帝国の再建に着手。…

【ミトリダテス[6世]】より

…在位,前120ころ‐前63年。ミトラダテスMithradatēsともいい,〈大王〉と通称される。父王の死後支配者となった母の手から逃れ,7年の放浪生活ののち,母と弟から王位を奪う。…

※「ミトラダテス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む