ミドリノスズ(読み)みどりのすず(英語表記)green necklace

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミドリノスズ」の意味・わかりやすい解説

ミドリノスズ
みどりのすず / 緑鈴
green necklace
[学] Senecio rowleyanus Jacobsen

つる性の多肉植物。南アフリカに分布する。葉は径約1センチメートルの球状になり、細い紐(ひも)状の茎に互生して連なり、和名英名ともこの形状に由来する。花は径約1.5センチメートルの頭状花序で、舌状花はなく、白色の管状花が多数集まる。褐紫色の雄しべが目だつ。類似種のゲンゲツ(弦月)S. radicans (L. f.) Sch. Bip.は、葉は紡錘形で湾曲し、ミカヅキネックレスの俗称がある。ともに吊(つ)り鉢に適し、乾燥に強く、灌水(かんすい)を控えれば3℃以上で越冬する。節部から自然によく発根し、挿木で容易に増殖できる。

[高林成年]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミドリノスズ」の意味・わかりやすい解説

ミドリノスズ
Senecio rowleyanus; string-of-beads senecio

グリーンネックレスとも呼ばれる。キク科の多肉植物。ナミビア原産で,細い茎がつる状に伸び,直径約 1cmの球形の葉が互生する。よく見ると,葉の表面には帯状の半透明な部分がある。茎は地面に接すると,節から発根する。白いはけ状の花は筒状花のみで舌状花を欠く。一般には吊り鉢仕立てで栽培する。よく日に当て,乾燥ぎみに育てるとよい。冬は明るい室内で5℃以上に保って管理する。挿木や株分けでふやすことができる。

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