20世紀西洋人名事典 「ミハイルブルーベリ」の解説
ミハイル ブルーベリ
Mikhail Aleksandrovich Vrubel’
1856.3.5.(17.説あり) - 1910.4.1.(14.説あり)
ソ連(ロシア)の画家。
オムスク生まれ。
大学卒業後、美術アカデミーに入って、チスチャコフに師事。1884〜1889年キエフのキリロフスカヤ教会堂などの復元を担当し、1889年モスクワに移り、アブラムツェボ派に加わる。マーモントフの私立オペラ劇場の舞台美術を担当し、オペラ、神話などを題材とした優れた絵画を残した。世紀末退廃思潮の影響を受け、寓意的人物像、幻想的色彩などが特徴である。他に「パン」(1899年)、「白鳥の王女」(1900年)、「デーモン」(1890、1900〜01年)の連作が有名。又、陶器彫刻、装飾ガラスも手がけた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報