ミヒラクラ(その他表記)Mihirakula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミヒラクラ」の意味・わかりやすい解説

ミヒラクラ
Mihirakula

白フン (→エフタル ) の王 (在位 510頃~540頃) といわれる。サカラ (現在のシアールコート) を首都として,北西インドを支配し,その版図ジャムナ川河谷からグワリオルに及んだが,グプタ朝勢力に敗れた。仏教徒を迫害したといわれる。

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世界大百科事典(旧版)内のミヒラクラの言及

【フーナ】より

…初期の侵略はスカンダグプタSkandagupta(在位455ころ‐470ころ)によって撃退されたが,その後も侵略を繰り返し,グプタ朝の衰退をもたらした。最盛期は5世紀末から6世紀前半に出たトーラマーナToramāṇa,ミヒラクラMihirakula父子の時代であり,その勢力はパンジャーブから中央インドにおよぶ広大なものとなった。しかし530年ごろミヒラクラは西部インドの勇将ヤショーダルマンYaśodarmanに敗れてカシミール方面に退き,フーナの栄光時代は終わった。…

※「ミヒラクラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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