ミュラー・フライエンフェルス(読み)みゅらーふらいえんふぇるす(英語表記)Richard Müller-Freienfels

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミュラー・フライエンフェルス
みゅらーふらいえんふぇるす
Richard Müller-Freienfels
(1882―1949)

ドイツ哲学者、心理学者。バート・エムスに生まれる。1930年にシュテッティン教育アカデミーの教授就任。以後、1933~1938年にベルリン経済大学、1946~1948年にベルリン大学の教授を歴任一方で19世紀末のドイツにおける心理学的哲学・美学と、他方ディルタイの「了解」に基づく生の哲学の影響のもとに、非合理的な生の体験を全体としてとらえようとする、いわゆる「生の心理学」を主張した。著書には『生の心理学概論』Grundzüge einer Lebenspsychologie2巻(1924)をはじめとする心理学的研究のほかに、そのような心理学の基礎にたって新たに文芸、音楽、美術を解明しようとする『芸術心理学』Psychologie der Kunst3巻(1912~1933)や、また晩年には『人間と宇宙』Der Mensch und das Universum(1949)などの著作もある。

[西村清和]

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