バートエムス(読み)ばーとえむす(その他表記)Bad Ems

デジタル大辞泉 「バートエムス」の意味・読み・例文・類語

バート‐エムス(Bad Ems)

ドイツ西部、ラインラント‐プファルツ州の町。コブレンツの南東約10キロメートルに位置する。古くから温泉保養地として知られ、19世紀後半にはヨーロッパ各国の君主貴族が訪れた。1870年、普仏戦争勃発の契機となるエムス電報事件が起こった。2021年、「ヨーロッパの大温泉保養都市群」の一つとして世界遺産文化遺産)に登録

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バートエムス」の意味・わかりやすい解説

バート・エムス
ばーとえむす
Bad Ems

ドイツ西部、ラインラント・プファルツ州の温泉保養都市。人口約1万。ライン川右岸の支流ラーン川の谷にあり、河畔には木立で囲まれた保養施設、病院、ホテルなどが並ぶ。中世には銀と鉛の鉱山で栄え、炭酸塩主成分とする温泉は17世紀から知られるようになった。プロイセンフランス戦争のきっかけとなった1870年の「エムス電報事件の発生地。

[朝野洋一]

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