日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムプマランガ」の意味・わかりやすい解説
ムプマランガ
むぷまらんが
Mpumalanga
南アフリカ共和国北東部の州。1993年末の暫定憲法の成立により、従来の4州が9州に再編されたのに伴い、旧トランスバール州は4分割され、その東部がムプマランガ州となった。旧ホームランドのカングワネを含む。面積7万9490平方キロメートル、人口300万7000、うち黒人268万5000、白人29万5000、カラード(混血)1万5000、インド人1万2000(1996)。都市化率は31.2%と低い。州都はネルスプライト。南アGDP(国内総生産)に占める同州の割合は8.3%で、主要産業は製造業、電気・ガス・水道、農業、商業の順となっている。同州には南ア最大の炭田ウィトバンクがあり、採掘された石炭は火力発電の国内用のほか、輸出もされている。1人当り所得は1万0625ラント(1994)と全国平均9461ラントを上回っている。
[林 晃史]