精選版 日本国語大辞典 「むべ山」の意味・読み・例文・類語 むべ‐やま【むべ山】 〘 名詞 〙 歌ガルタを用いてする賭博の一つ。百人一首の下の句をしるした札を各人に配り、上の句を読んで、その札の下の句に当たる札を伏せる。手持の札を伏せ終わったものを勝ちとする。文屋康秀の「むべ山風を嵐といふらん」を最高に、種々役札をもうけ、これらの出た時、札を伏せたもの銭幾文というようにして取る。[初出の実例]「ついまつむべ山の遊び、寺子げのぬけぬ声に上の句のそら覚へも」(出典:浮世草子・世間妾形気(1767)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例