ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムンタシル」の意味・わかりやすい解説
ムンタシル
Muntaṣir
[没]862. サーマッラー
アッバース朝第 11代のカリフ (在位 861~862) 。第 10代カリフ,ムタワッキルとギリシア人の奴隷女との間に生れた。仲間とともに父を謀殺してカリフとなったが,実際はトルコ系軍人や宰相 (ワジール) アフマド・イブン・アルハスィーブの傀儡 (かいらい) で,以後カリフ権力は有名無実と化していった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報