ムーアモンキー(読み)むーあもんきー(その他表記)Moor monkey

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムーアモンキー」の意味・わかりやすい解説

ムーアモンキー
むーあもんきー
Moor monkey
[学] Macaca maura

哺乳(ほにゅう)綱霊長目オナガザル科の動物スラウェシ島とその周囲の島に分布する。全身黒い毛で覆われ、顔も無毛であるが黒い。体長50~60センチメートルで、尾は短く5センチメートルぐらいである。眼窩(がんか)上隆起が発達している。海岸の近くや低地にすみ、地上性の傾向が強く、雑食性。かなり大型の群れをつくる。同じ島にすむクロザルCynopithecus nigerと似ているが、本種は顔が短く、頭頂部の毛房もない。

[川中健二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムーアモンキー」の意味・わかりやすい解説

ムーアモンキー
Macaca maura; moor monkey

霊長目オナガザル科。セレベスザルともいう。体長 70cmで,大きさ,外形ともバーバリザルに似る。尾は瘤状で短い。頭部および背部は黒あるいは黒褐色で,四肢は灰色ないし白色大群で生活し,雑食性。スラウェシ島およびその周辺の島に分布する。

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