日本大百科全書(ニッポニカ) 「メッツガー」の意味・わかりやすい解説
メッツガー
めっつがー
Wolfgang Metzger
(1899―1979)
ドイツの心理学者。ハイデルベルクの生まれ。ベルリン大学でウェルトハイマー、ケーラーらに心理学を学び、1926年学位をとる。ウェルトハイマーのいたフランクフルト大学講師を経て、1942年からウェストファーレン州のミュンスター大学教授となる。ゲシュタルト心理学的な実験現象学の立場から視知覚を扱った研究でよく知られる。彼は知覚の研究に用いた方法で思考、感情、意志、社会的現象をも明らかにしようとする。著書『視覚の法則』(1936)で日本でもよく知られているゲシュタルト心理学者の一人である。
[宇津木保]
『盛永四郎訳『視覚の法則』(1968・岩波書店)』
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