出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
素朴自然な態度で現象をあるがままの姿でとらえ、現象をその特性に従って記述分類し、実験的に相互関係を比較し、現象的性格の本質を明らかにしようとする立場。実験現象学では、現象を内観法などの特殊な分析態度で構成要素に分解したり、現象生起の条件を物理的刺激の性質に求めたりする方法をとらない。ドイツの心理学者カッツの『色の現れ方』(1911)、同じくドイツの心理学者ウェルトハイマーの『視覚的運動の現れ方』(1912)、『まとまりの要因の研究』(1923)などは本質的に実験現象学的方法の成果といえる。これらはゲシュタルト心理学の成立に重要な貢献をなした。
[今井省吾]
…デンマークの心理学者。1911年ゲッティンゲン大学に学び,ミュラーG.E.Müllerの指導をうけるが,同地では後に実験現象学Experimentelle Phänomenologieのもう一方の雄となったカッツD.Katzと一緒であった。〈ルビンの盃〉(一つの図形が盃にみえたり,人の横顔にみえたりする反転図形)で知られるように,視覚対象を現象学的に記述し,“図”と“地”の相違およびその基本的特徴を明らかにし,それが視覚のみならず他の感覚にも認めうることを主張した。…
※「実験現象学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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