めや(読み)メヤ

デジタル大辞泉 「めや」の意味・読み・例文・類語

め‐や

[連語]推量助動詞「む」の已然形+係助詞「や」》…であろうか、いや、そうではない。→めやはめやも
「あしひきの八つの椿つらつらに見とも飽か―植ゑてける君」〈・四四八一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「めや」の意味・読み・例文・類語

め‐や

  1. ( 推量の助動詞「む」の已然形「め」に反語を表わす係助詞「や」の付いたもの ) 推量または意志を反語的に表わす。…することがあろうか、いや、そんなことはない。どうして…でなどあろうか。
    1. [初出の実例]「大和へに 西風(にし)吹き上げて 雲離れ 退(そ)き居りとも 我れ忘れ米夜(メヤ)」(出典古事記(712)下・歌謡)
    2. 「笹の葉におく初霜の夜を寒みしみはつくとも色にいでめや〈凡河内躬恒〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六六三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android