メルトウォーターパルス

最新 地学事典 「メルトウォーターパルス」の解説

メルトウォーターパルス

meltwater pulse

第四紀の特徴である氷期から間氷期への移行期に見られる急激な氷床量低下に伴う海水準の急上昇イベント。1990年,最初コロンビア大学フェアバンクスによるバルバドスの沈水サンゴ礁掘削によって提唱された,メルトウォーターパルス1a(およそ14,000年前)とメルトウォーターパルス1b(およそ11,000年前)が有名。しかし近年の研究によってメルトウォーターパルス1bの存在の信憑(しんぴよう)性,メルトウォーターパルス1aの規模について疑義が出されている。一方で,大規模な寒冷イベント(例えばヤンガードライアスや最終氷期最盛期)と関連した別のメルトウォーターパルスの存在なども提唱されており,氷床の融解は決してゆっくりとしたものではなく,ダイナミックなものであることを明らかにしたという点で極めて重要である。参考文献横山祐典(2010) 第四紀研究,Vol.49:337

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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