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多重通信 タジュウツウシン

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デジタル大辞泉の解説

たじゅう‐つうしん〔タヂユウ‐〕【多重通信】

電気信号に変換した情報を、一つの伝送路を使って同時に多数送る方式の通信。周波数帯域を分割したり、時間的に少しずつずらして伝送したりする方法で行う。マルチチャンネル。

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百科事典マイペディアの解説

多重通信【たじゅうつうしん】

同一の通信路で2種以上の信号を伝送する通信方式。(1)周波数分割方式。各信号に対して周波数の異なる搬送波を割り当て,これを信号で変調したのち,混合してそのまま伝送するか,一つの搬送波(主搬送波)に複合して伝送する。
→関連項目多重放送パルスミリ波通信無装荷ケーブル

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世界大百科事典 第2版の解説

たじゅうつうしん【多重通信 multiplex communication】

1本の伝送路で複数の通信を伝送すること。例えば,東京と大阪といった大都市の間には,いつも多数の通信要求が存在する。このとき,通信需要を満たすに十分な対の通信線を設けたのでは,一回線当りの単価が非常に高額なものとなり,経済的に成り立たない。そこで,1本の通信ケーブル,あるいは一つのマイクロ回線などを用いて多数の通信路を構成する技術が考案された。これが現在広く用いられている多重通信方式である。多重通信方式には,周波数分割多重frequency division multiplexing(FDM)通信方式と時分割多重time division multiplexing(TDM)通信方式とがあり,伝送路および中継機器類を多重に使用することにより,一回線当りのコストを大幅に軽減している。

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大辞林 第三版の解説

たじゅうつうしん【多重通信】

一つの回線で、複数の信号を伝送する方式。搬送波の帯域を分割してそれぞれに別の信号を乗せる周波数分割方式と、複数の信号を重ねる時分割方式とがある。マルチチャンネル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

多重通信
たじゅうつうしん
multiplex communication

一つの伝送媒体を用いて多数の信号を同時に伝送すること。高価な伝送媒体を有効に利用し、経済的に信号の伝送を行うことができる。多重化の方法としては、周波数分割多重frequency division multiplex(FDM)、時分割多重time division multiplex(TDM)および符号分割多重code division multiplex(CDM)の三つがおもな方法である。いずれの方法によっても多重数を増すには、広帯域あるいは高速の伝送が必要となる。[坪井 了・三木哲也]

周波数分割多重

多数の信号それぞれに定まった周波数帯域を割り当て、それらを一つの伝送媒体の周波数軸上に順序よく並べることにより実現する。このためにはすこしずつ周波数をずらした搬送波を使ってそれぞれの搬送波を個別の信号で変調し、変調された搬送波の周波数帯が互いに重畳することのないようにして、一つの伝送路で多数の信号を同時に伝送する。周波数分割多重通信は、電話ネットワークがデジタル化される1990年代まで多重電話回線に広く使われており、もっとも多重数の多い例として同軸ケーブルを用いたC-60M方式があり、1本の同軸ケーブルにより1万0800回線の伝送容量を実現していた。現在使われている周波数分割多重の代表的な例は、同軸ケーブルや光ファイバーケーブルを用いたケーブルテレビであり、100回線程度のテレビ信号を同時に伝送している。[坪井 了・三木哲也]

時分割多重

同一の伝送媒体を用いて複数の信号を別々の時間に伝送する方法である。デジタル信号の代表的な多重通信の方法であり、通常は8ビット(1バイト)の符号列を1単位として時間的にすこしずつずらして周期的に伝送し、受信側ではそれを逆に時間的に8ビットずつ分離することにより、元のデジタル信号を得る。受信側で、多重したときの時間位置を正しく知るには、時間軸上の目印が必要であり、多重が1巡する周期時間が定まっている必要がある。現在のデジタルネットワークでは、周期時間は125マイクロ秒である。この周期のスタートを示す時間軸上の目印をフレーム同期信号といい、特別な符号列を用いて識別している。
 時分割多重通信の代表例としては光ファイバーケーブルを用いたF-10G方式があり、1本の光ファイバーケーブルで10ギガビット(電話換算で約13万回線)の伝送容量を実現している。[坪井 了・三木哲也]

符号分割多重

デジタル通信の情報データ送受信において、データ速度の数倍から数十倍の速度の符号パターンで符号化して、同一の無線周波数帯を用いて多重通信を行う方法である。端末ごとに使用する符号パターンに特徴があり、相互に直交(任意の二つの符号パターンを乗算したとき0になること)する符号パターンを用いることで、端末ごとに分離して目的とするデータの送受信を行うことができる。
 多重化数は直交する符号パターンの数で決まるので、基本的にはNビットの符号パターンを用いると、所要周波数帯域はN倍になり、多重数はNとなるので、周波数利用効率は時分割多重と同等である。現実にはすべての端末がいつも同時にデータの送受信をしているわけではないので、周波数利用効率をあげることが可能であり、携帯電話の基地局と端末間の通信に広く用いられている。[三木哲也]

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世界大百科事典内の多重通信の言及

【電力線搬送】より

…この高周波信号を使って通信を行うわけである。日本においては,電波法により電力線搬送の送信出力は10W以下,使用周波数は10~450kHzの範囲と決められており,この範囲で3通話路,6通話路,12通話路などの多重通信路が構成されている。 電力会社においては,通信の必要は送電線の端末相互内に生ずることが多いので,電力線搬送を利用すると便利である。…

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