清水エスパルス(読み)しみずえすぱるす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「清水エスパルス」の意味・わかりやすい解説

清水エスパルス
しみずえすぱるす

日本プロサッカーリーグJリーグ)所属クラブ。欧文表記はSHIMIZU S-PULSE。法人名は「株式会社エスパルス」。静岡市をホームタウンとし、静岡県を活動区域とする。ホームスタジアムはアウトソーシングスタジアム日本平(収容人員2万0399)。チーム名エスパルス(S-PULSE)とは、「サッカー、清水、静岡」の頭文字Sと、英語で「心臓鼓動」を意味するパルス(PULSE)を組み合わせた造語。クラブマスコットの愛称は「パル」。チームとサポーターを結ぶ「友達(パル)」から名づけられた。クラブカラーはオレンジ。

 Jリーグ所属チームのなかで、数少ない日本サッカーリーグなどの母体をもたないチームである。まったく新しいチームでの出発となったが、サッカーの盛んな清水市(現、静岡市)のサッカー関係者の熱意が認められて、1991年(平成3)にJリーグ正会員となり、同年5月、地元企業や市民株主を募って株式会社エスラップ・コミュニケーションズを設立。その後、紆余(うよ)曲折を経て、1992年に清水FCエスパルスとして実質的なスタートを切った。Jリーグには1993年の開幕時から参加している。1995年清水エスパルス改称、1998年に株式会社エスパルスが設立され、運営母体を移して現在に至る。

 獲得したおもなタイトルは、Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝1回(1996)、天皇杯優勝1回(2001)である(2010年5月現在)。

 過去に在籍した選手には、清水三羽烏(さんばがらす)とよばれた堀池巧(ほりいけたくみ)、長谷川健太、大榎克己(おおえのきかつみ)(いずれも1965― )のほか、マッサーロDaniele Massaro(1961― 、イタリア)、安貞桓(アンジョンファン)(1976― 、韓国)、澤登正朗(さわのぼりまさあき)(1970― )、三都主(さんとす)アレサンドロ(1977― )、戸田和幸(とだかずゆき)(1977― )らがいる。

[中倉一志]

『田中孝一著『清水エスパルス 新たなる挑戦』(1998・TOKYO FM出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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