ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メンチュウ」の意味・わかりやすい解説
メンチュウ
Menchú, Rigoberta
グアテマラの,先住民族の人権擁護活動家。キチェ・マヤ族の農家に生まれ,農民統一委員会 CUCの指導者であった父の影響を受けて活動に参加。一方インディオの現状を外の世界へ伝えようと,働きながらスペイン語を学んだ。 1979~80年,弟や両親を相次いで政府軍に虐殺され,1981年メキシコに亡命。以後国際連合などで,先住民族の自決権や固有文化の尊重を訴え続ける。 1983年,人類学者 E.ブルゴスによって聞き書きされた自伝『私の名はリゴベルタ・メンチュウ』を出版。初めてのインディオ女性の生の声として,10ヵ国以上で翻訳・出版され,大きな反響を呼ぶ。 1992年,コロンブスのアメリカ大陸到達 500周年に対し,抗議運動を繰り広げた。 1992年ノーベル平和賞受賞。先住民族の問題に世界の目を向けさせた。
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