モゴヨン文化(読み)モゴヨンぶんか

改訂新版 世界大百科事典 「モゴヨン文化」の意味・わかりやすい解説

モゴヨン文化 (モゴヨンぶんか)

北アメリカ南西部,アリゾナ州南東部とニューメキシコ州南西部,およびチワワ州北部に発展した先史時代文化。アーケイック文化に比定されるコチーズCochise文化に基盤をもち,農耕活動に支えられた小規模な村落に特徴づけられる。モゴヨンMogollon文化(前100-後1400)は5期に分けられている。1~4期の集落は土や石で覆われた竪穴住居からなり,尾根や崖の上などの高地に位置した。宗教的建造物と考えられる大型住居を伴うが,住居の配置には決まった形式はない。5期(1000~1400)には,プエブロ文化の影響をうけて,河床などの低地に,数十の部屋からなるアパート式集合住居が出現した。特徴的な文化要素は茶彩文磨研土器と白地黒彩文土器で,とくに後者はミンブレMimbre土器として知られる。埋葬は屈葬が主体で,住居の床下や住居間の空間に,土器,ビーズ,貝製腕輪,骨製装飾品,打製尖頭器などの副葬品とともに葬られた。コチーズ文化以来の火葬風習の残った地域もある。
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