デジタル大辞泉 「もしゃくしゃ」の意味・読み・例文・類語 もしゃ‐くしゃ [副](スル)「むしゃくしゃ」に同じ。「胸の中が―して」〈谷崎・異端者の悲しみ〉[名]「むしゃくしゃ」に同じ。「夫の腹の底に在る―を殺そいで」〈露伴・五重塔〉[形動]「もじゃもじゃ」に同じ。「―な父の髪の毛」〈里見弴・多情仏心〉[アクセント]はモシャクシャ、はモシャクシャ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「もしゃくしゃ」の意味・読み・例文・類語 もしゃ‐くしゃ [ 1 ] 〘 副詞 〙 =むしゃくしゃ[ 一 ]③[初出の実例]「つんとしたる、ぴんとしたるふくれっつら、仏頂頬、小児の泣っつら、一切の腹立、もしゃくしゃしたる心労によし」(出典:咄本・喜美賀楽寿(1777)序)[ 2 ] 〘 名詞 〙 =むしゃくしゃ[ 三 ][初出の実例]「夫の腹の底に在る煩悶(モシャクシャ)を殺いで遣りたさ」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉一二)[ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 髪の毛が乱れたり、不揃いに密生しているさま。もじゃもじゃ。[初出の実例]「毛をモシャクシャにして、ガリガリ音がするほど頭の地肌を掻き廻した」(出典:多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉不良の徒) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例