日本大百科全書(ニッポニカ) 「モスクワ外相会談」の意味・わかりやすい解説 モスクワ外相会談もすくわがいしょうかいだん 第二次世界大戦中の1943年10月、アメリカ(ハル国務長官)、イギリス(イーデン外相)、旧ソ連(モロトフ外相)の三国外相がモスクワで会談し、1か月後のテヘラン首脳会談の準備と戦後の主要問題を協議した。この会談で合意をみたのは、(1)第二戦線の設置、(2)ドイツとの単独不講和、(3)イタリア問題諮問委員会の設置、(4)オーストリアの再建、(5)ヨーロッパ諮問委員会の設置、(6)ドイツの残虐行為に対する関係者の裁判と処罰、(7)世界恒久平和のための機関設立などで、それぞれ三国の共同宣言((7)に関してはとくに中国も署名)の形で発表された。[藤村瞬一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例