モハマドハタミ(その他表記)Mohammad Khatami

現代外国人名録2016 「モハマドハタミ」の解説

モハマド ハタミ
Mohammad Khatami

職業・肩書
政治家,イスラム教指導者 元イラン大統領

国籍
イラン

生年月日
1943年9月27日

出生地
ヤズド州アルダカーン

別名
別称=ハタミ師(ハタミシ)

学歴
テヘラン大学大学院教育学修士課程修了

経歴
イスラム教指導者インスタレーション/パフォーマンスの家系に生まれ、イスラム教シーア派の総本山・コムで神学を学ぶ。1978年からパーレビ王制打倒闘争の拠点だった西ドイツのイスラムセンター所長を務め、欧州での見聞を広めた。’79年のイラン革命後に帰国し、’80年イラン国会議員となる。急進派グループ“闘う聖職者たち”に所属。’82〜92年文化・イスラム指導相時代は、マスコミへの規制を緩和するなど柔軟政策を実施するが、保守派の反発を買い辞任。ラフサンジャニ大統領の信任が厚く、その後国立図書館長に就任し、文化面の大統領顧問となる。’97年5月法の支配や市民社会の建設などを掲げて大統領選に当選、8月就任。’99年3月革命以来大統領として初めて西欧を訪問する。またバチカンでローマ法王ヨハネ・パウロ2世と歴史的宗教間対話を行う。国連での“文明間の対話”演説は、イスラム脅威論に対し別の視点を示したことで世界的に注目された。2001年6月再選。2005年8月退任。イランでの政治的自由を拡大するためにNGOバーラーン財団を設立。2009年2月、6月の大統領選に出馬宣言。シーア派聖職者としての地位は上位3番目のホジャトレスラム。“サイード”の称号を持つ。ドイツ語、英語に堪能。2000年10月イラン国家元首級としてはパーレビ国王以来42年ぶりに来日。主著に「文明間の対話」(2001年)がある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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