20世紀西洋人名事典 「モーリーンオハラ」の解説
モーリーン オハラ
Maureen O’Hara
1920.7.17 -
女優。
ミルウォール(アイルランド)生まれ。
本名Maureen FitzSimons。
ダブリン・アベイ・スクールで演技を学ぶ。14歳の時に劇団アベイ・プレイヤーズに入団し、早くから頭角をあらわす。歌手のハリー・リッチマンの紹介で「Kicking the Moon Around」(’38年)に出演。’39年にモーリーン・オハラと改名し、ジョン・フォードの「わが谷は緑なりき」(’41年)の成功により、勝ち気でナイーブなヒロインが持ち役となる。カラー作品が好評だったことから「テクニカラーの女王」と呼ばれていた。’50年代にはフォード作品のヒロインとしてなくてはならない存在となった。その頃、不名誉な記事を載せた雑誌を相手に告訴するという事件があったが、勝訴し名誉挽回をしている。風格のある美貌で長いキャリアを誇っている女優である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報