ヤコブスデウォラギネ(その他表記)Jacobus de Voragine

改訂新版 世界大百科事典 「ヤコブスデウォラギネ」の意味・わかりやすい解説

ヤコブス・デ・ウォラギネ
Jacobus de Voragine
生没年:1228ころ-98

ジェノバ大司教。ジェノバ近くのウァラッツェの生れ。イタリア名Iacopo da Varazze。生年は1228年と30年の間とする説が有力。ドミニコ派修道士となり,そのロンバルダイ管区長を経て,1292年以後ジェノバ大司教。一般大衆向けに,聖人暦に基づく聖人伝集大成《黄金伝説》を著した。ラテン語で書かれたこの書は後代大幅に加筆されるとともに各国語訳され,またゴシック美術にも影響をあたえた。その他,ジェノバ史,説教集マリア論などを著す。
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関連語 金一 渡辺

百科事典マイペディア 「ヤコブスデウォラギネ」の意味・わかりやすい解説

ヤコブス・デ・ウォラギネ

ジュノバ大司教。イタリア名Iacopo(Giacomo) da Varraze。ドミニコ会士からロンバルディア管区を経て1292年以降大司教。その著《黄金伝説》は聖人伝の代表作で,当時の全欧的ベストセラーほかにジェノバの年代記や説教集がある。

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世界大百科事典(旧版)内のヤコブスデウォラギネの言及

【黄金伝説】より

…13世紀のドミニコ会士でジェノバの大司教となったヤコブス・デ・ウォラギネのラテン語による聖人伝集成。原題は《レゲンダ・サンクトルムLegenda sanctorum》であるが,広く行われたため15世紀に〈黄金〉の呼称がついた。…

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