ヤトン県(読み)ヤトン(その他表記)Yadong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤトン県」の意味・わかりやすい解説

ヤトン(亜東)〔県〕
ヤトン
Yadong

トモ gro moともいう。中国西南地方,チベット (西蔵) 自治区南端の県。シガツェ (日喀則) 地区に属する。ヒマラヤ山脈の北斜面にあり,東はインドのシッキム,西はブータン国境を接する。行政中心地はシヤスーマー (下司馬) 。主要地域は標高 3100m前後の谷にあり,農業は不可能とされていたが,現在では食糧を自給している。ラサ (拉薩) 市からシガツェ市を経てシッキムへいたる道路が通り,1903年 F.ヤングハズバンドの率いるイギリス軍の侵入路となった。現在は中国-ネパール友好道路の一部となっている。人口1万 842 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む