日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤマアワ」の意味・わかりやすい解説 ヤマアワやまあわ / 山粟bush grass[学] Calamagrostis epigeios (L.) Roth イネ科の多年草。根茎は短く、稈(かん)は株立ちして直立し、高さ0.6~1.5メートル。7~9月、稈頂に短い分枝がやや輪生状についてざらつく円錐(えんすい)花序をつける。小穂は狭披針(ひしん)形で長さ5~8ミリ。護穎(ごえい)は小穂の約2分の1の長さで、長さ2~3ミリの芒(のぎ)がある。基盤の毛束は護穎より長い。山中の草地に生え、北海道から九州、およびアジア、ヨーロッパ、北アメリカの温帯に広く分布する。名は、山に生え、花穂がアワに似ることによる。[許 建 昌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例