ヤンチョウ特別市(読み)ヤンチョウ(その他表記)Yangzhou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤンチョウ特別市」の意味・わかりやすい解説

ヤンチョウ(揚州)〔特別市〕
ヤンチョウ
Yangzhou

中国華東地方,チヤンスー (江蘇) 省中部の市。ヤンチョウ市の2市区のほかタイシン (泰興) 県など7県と3市から成る。チャン (長) 江三角州の北西部,ター (大) 運河西岸にある。春秋時代に開かれ広陵邑と称して以来,付近の行政中心地であった。隋の煬帝がター運河を建設すると,その要衝をなす商業都市として栄え,特に省北部にあるホワイペイ (淮北) 塩田の塩の集散でにぎわった。唐代にはチャン江を通じて外国貿易も行われ,アラブ商人も多数が来住。五代以後も商業都市であったが,清代末からはター運河の荒廃などによって手工業と観光が中心となった。現在は工業都市で,ター運河の両岸には化学肥料,トラック,トラクタなどの機械,半導体などの工場が立地し,火力発電所や製鉄所もある。南部の宝塔湾地区は新興工業区で,綿紡績,電動工具などの工場がある。伝統工芸の漆器,玉器,切り紙,造花などの産出も多い。名勝が多く,ショウシー (痩西) 湖,法浄寺が有名。法浄寺は大明寺とも呼ばれ,南北朝時代の建立で,鑑真和上の住した寺である。人口 915万 4757,うち市区人口 45万 6295 (1990) 。

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