20世紀西洋人名事典 「ヤントーロップ」の解説
ヤン トーロップ
Jan Toorop
1858.12.20 - 1928.3.3
オランダの画家,装飾美術家。
ジャワ島ポエルボレッジョ生まれ。
本名ヨハネス・テオドルス トーロップ。
オランダ統治下のジャワ島でオランダ官吏の子として生まれ、アムステルダム、ブリュッセルの各アカデミーで学ぶ。1885年「20人展」のメンバーとなり、ベルギーの象徴詩人たちと親交を結び、ラファエル前派、ブレークの影響を受けて、アール・ヌーヴォー様式のなかで独自の神秘的象徴主義絵画を確立。石版「少女と白鳥」(1892年)、「3人の花嫁」(’83年)などはアール・ヌーヴォー史上の傑作といわれる。その後、1905年にカトリックに改宗し、宗教的な作品も描いた。なお、娘のシャーリー・トーロップも画家である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報