ユニバーサリスト(読み)ゆにばーさりすと(その他表記)Universalist

デジタル大辞泉 「ユニバーサリスト」の意味・読み・例文・類語

ユニバーサリスト(Universalist)

キリスト教プロテスタントの一教派。人類は終局的にはすべて神に救済されると説く。18世紀、英国に興り、米国で発展した。日本には明治23年(1890)に初めて伝道。その教会をキリスト教同仁どうじん社団という。

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精選版 日本国語大辞典 「ユニバーサリスト」の意味・読み・例文・類語

ユニバーサリスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Universalist ) キリスト教プロテスタントの一教派。神の普遍的な父性と愛とを強調して、終末におけるすべての霊魂と神との調和とを説いた普遍救済論者をいう。日本には明治二三年(一八九〇アメリカから伝来し、この教会を基督教同仁社団という。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユニバーサリスト」の意味・わかりやすい解説

ユニバーサリスト
ゆにばーさりすと
Universalist

キリスト教プロテスタントの一派。人類は終局的には全部救われ、部分に限定されないという信条(普遍救済説Universalism)をもつ人のことである。ユニバーサリストはキリスト教徒のなかでは正統派から異端視されてきた。古代ではオリゲネスOrigenes Adamantius(185ころ―251以後)などが有名である。宗教改革後ユニバーサリズムの発展はイギリスを中心に各所にみられたが、とくにアメリカにおいて目覚ましいものがあった。マレーJohn Murry(1741―1815)はアメリカのユニバーサリスト教会の基礎をつくり、その後多くの州に教会と付属神学校をもつ大学が創立された。1961年にユニテリアン教会とユニバーサリスト教会とが合同して、ユニテリアン・ユニバーサリスト協会がつくられた。日本には1890年(明治23)にアメリカ人ユニバーサリストのペリンpelinの来日により広められた。当初は宇宙神教とよばれていたが、1909年に基督教同仁社団(キリストきょうどうじんしゃだん)Universalist Associationと改称され、その後同仁キリスト教会となった。2000年現在、会員数は50名である。

[平本洋子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユニバーサリスト」の意味・わかりやすい解説

ユニバーサリスト

普遍救済説」のページをご覧ください。

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