ユバスキュラ(その他表記)Jyväskylä

デジタル大辞泉 「ユバスキュラ」の意味・読み・例文・類語

ユバスキュラ(Jyväskylä)

フィンランド中部の都市。パイヤンネ湖の北端に位置する。ユバスキュラ大学など教育機関の多い文教都市。建築家アルバー=アールトゆかりがあり、彼が手がけた労働者会館、劇場ほか、アールト美術館がある。自動車のラリー競技大会の開催地として有名。

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改訂新版 世界大百科事典 「ユバスキュラ」の意味・わかりやすい解説

ユバスキュラ
Jyväskylä

フィンランド中南部,内陸地方の中心都市。学園都市でもあり,商工業都市でもある。人口8万4659(2005)。スウェーデン王グスタブ・バーサの政策移住が奨励され,1550年ころ現在地に集落ができたのが始まり。1863年に初のフィンランド語の教員養成所ができ,当時地位の低かったフィンランド語の地位向上に役だった。現在のユバスキュラ大学は,この養成所が1966年大学に昇格してできたものである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユバスキュラ」の意味・わかりやすい解説

ユバスキュラ
ゆばすきゅら
Jyväskylä

フィンランド中部の都市。湖水地帯中、パイヤンネ湖の北端に位置する。ケスキ・スオミ地方の中心都市で、南北の湖上交通の連結点に発達した。人口8万0372(2001)。西方に準平原中の残丘である標高約250メートルの丘陵があり、低平な中南部では珍しい景観である。19世紀後半に教育機関が相次いで設置され、その一つである教員養成大学が1966年に総合化されてユバスキュラ大学となり、文教都市として発展した。製紙などの工業も成長し始めている。

[塚田秀雄]

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