20世紀西洋人名事典 「ユリートゥィニャーノフ」の解説
ユリー トゥィニャーノフ
Yurii Nikolaevich Tynyanov
1894 - 1943
ソ連の作家,文芸学者。
ビテプスク県レジツァ市(後の・ラトビア共和国レゼクネ市)生まれ。
形式主義的学派に属し理論の完成に努力し、「ドストエフスキーとゴーゴリ」(1921年)や「詩的言語の問題」(’24年)を発表し、さらに歴史小説や伝記小説を手掛け「キュフリャ」(’25年)や歴史文学の白眉として高く評価された「ワジル・ムフタルの死」(’27年)などを書き、文学史研究に貴重な功績を残す。又、大作「プーシキン」は未完に終わる。’21年芸術史学院で詩の講義も行い、’30年代は「詩人文庫」の編纂に携わる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報