ユーリーノルシュテイン(英語表記)Yurii Norshtein

現代外国人名録2016 「ユーリーノルシュテイン」の解説

ユーリー ノルシュテイン
Yurii Norshtein

職業・肩書
アニメーション作家

国籍
ロシア

生年月日
1941年9月15日

出生地
ソ連ロシア共和国ペンザ州アンドレーエフカ村(ロシア)

勲章褒章
旭日小綬章(日本)〔2004年〕

受賞
ソ連国家賞〔1979年〕,ザグレブ・アニメーション映画祭グランプリ〔1980年〕,タルコフスキー賞〔1989年〕,ロシア人民芸術家〔1996年〕,日本絵本賞(第9回)〔2004年〕「きつねとうさぎ」,国際ジャーナリスト連盟メダル

経歴
第二次大戦中疎開先で生まれ、1943年モスクワに移る。’61年アニメーション美術上級コースを卒業し、ソ連アニメーション連盟に就職。絵画に転向しようと美術学校入学の試験準備を始めるが、映画監督セルゲイ・エイゼンシュテイン全集に触発されアニメーション作家となる。’73年頃から数本の短編を発表するのみだが、その全作品が海外で受賞、ソ連アニメ全体の評価を高めたといわれる。日本でも上映された「霧の中のハリネズミ」(’76年)、「話の話」(’80年)など、作品はすべて手のこんだ切り紙技法で作られ、静かな、深みのある世界を表現。のちゴーゴリの小説「外套(がいとう)」の長編アニメ化に取り組む。映画はタルコフスキーとともにディズニーチャップリンの作品を愛好。他の作品に「狐と兎」(’73年)、「あおさぎとつる」(’74年)、「おやすみなさいこどもたち」(’99年,テレビ用イントロアニメーション)、「冬の日」(2003年)など。DVD「ユーリ・ノルシュテイン作品集」(ジェネオン・エンタテインメント)がある。親日家として知られ、2007年には自らの肝入りで東京・阿佐ケ谷に“アート・アニメーションのちいさな学校”を設立した。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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