ヨウシュコバンノキ(読み)ようしゅこばんのき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨウシュコバンノキ」の意味・わかりやすい解説

ヨウシュコバンノキ
ようしゅこばんのき
[学] Breynia disticha Forst. et Forst. cv. Roseo-picta Small

トウダイグサ科(APG分類:コミカンソウ科)の常緑低木。南洋諸島原産。雌雄同株。花は小さく、花弁を欠く。枝は赤褐色で細く、すこしジグザグ状に伸びる。葉は互生し、緑色広卵形で、暗赤、桃、白色の斑(ふ)が入り、美しい。ときどき剪定(せんてい)して新芽を伸ばすと、美しさが保てる。繁殖挿木または根挿しによる。全体が日本産のコバンノキに似ているので、この名がある。基本種は、葉に白斑(はくはん)だけが鮮明に入り、スノウブッシュsnow bushとよばれる。冬は10℃以上で育てる。

[高林成年 2020年6月23日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android