精選版 日本国語大辞典 「ようず」の意味・読み・例文・類語
ようず
- 〘 助動詞 〙 ( 活用は「〇・〇・ようず・ようず(る)・ようずれ・〇」 ) 「むとす」の変化した「うず」が、一段、二段活用やサ変の動詞につく時に生じた語形。
- ① 話し手の意志を表わす。
- [初出の実例]「鹿茶淡飯でも接しやふずとをせられた処を」(出典:大淵代抄(1630頃)二)
- ② 推量の意を表わす。
ようずの語誌
「む」の変化した「う」から「よう」が分化したように、中古に「むとす」から変化した「むず」が、中世以降「うず」となり、中世末に「うず」から「ようず」が分離発生した。「む」と「むず」の意味・用法には異なる面があるが、「よう」と「ようず」は接続や意味・用法などほぼ同じと見られる。当初は「ようず」の形が多いが、近世初期には急激に衰え、「よう」が優勢になる。