ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハネス・パウルス1世」の意味・わかりやすい解説
ヨハネス・パウルス1世
ヨハネス・パウルスいっせい
Johannes Paulus I
[没]1978.9.28. ローマ
教皇 (在位 1978.8.~同 9.) 。本名 Albino Luciani。イタリア北東部ベルーノ教区の労働者の家に生れる。 1935年司祭。ローマで学んだのち,37年から故郷の教区で働き,神学校教授,教区総代理を経て,58年,ビットリオ・ベネト司教となった。文学的天分に恵まれ,平易な信仰指導書の著作によって広く知られた。 69年ベネチア総大司教,73年枢機卿となる。温和,率直,熱意に富む庶民的な司牧者として多くの人をひきつけたが,神学的には伝統的立場にとどまり,教会行政でも中道を守った。 78年8月 26日,パウルス6世の没後,新教皇に選出され,その飾らない人柄によって新風を巻起したが,心臓発作のため在位わずか 33日で死去した。
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