よや(読み)ヨヤ

デジタル大辞泉 「よや」の意味・読み・例文・類語

よ‐や[連語]

[連語]間投助詞「よ」と「や」の重なったもの》感動詠嘆の気持ちをこめて聞き手に働きかける語。
阿弥陀仏―、おいおい」〈今昔・一九・一四〉

よ‐や[感]

[感]他人に強くよびかけることば。おおい。
「猫又、―、―と叫べば」〈徒然・八九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よや」の意味・読み・例文・類語

よ‐や

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 強く呼びかけることば。おおい。
    1. [初出の実例]「誰も浮世は仮の宿、さのみ人目をつつむまじ、よや君しやらり」(出典:歌謡・松の葉(1703)一・浮世組)
  3. 歌謡などの囃子詞(はやしことば)
    1. [初出の実例]「裸で道中がなるものか あれはさのサ、これはさのサ、よいよいよいよい、よやまかせ」(出典:長唄・八重九重花姿絵(1841)鳥羽絵)

よ‐や

  1. ( 間投助詞「よ」と「や」との重なったもの ) 文末にあって感動をこめて聞き手に働きかける語。
    1. [初出の実例]「肝心も失せて、ふせがんとするに力もなく、足も立たず、小川へ転び入りて、助けよや」(出典:徒然草(1331頃)八九)

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