日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライン地溝帯」の意味・わかりやすい解説
ライン地溝帯
らいんちこうたい
Oberrheinisches Tiefland
ライン川に沿う地域のうち、「上部ライン」沿いに南南西から北北東に細長く延びる地溝帯。長さ約280キロメートル、幅30~40キロメートル。南半部はライン川東岸がドイツ、西岸がフランスに属するが、北半部は両岸ともドイツである。東側にはオーデンワルト山地とシュワルツワルト山地、西側にはプファルツァー・ワルト山地とボージュ山脈が連なる。ドイツでは気候のもっとも温和な地方であり、ブドウや果樹の栽培が盛ん。ドイツのフランクフルト、マインツ、マンハイム、ルートウィヒスハーフェン、カールスルーエ、フランスのストラスブール、スイスのバーゼルなどの都市がある。
[浮田典良]