ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラッダイト」の意味・わかりやすい解説 ラッダイトLuddites 産業革命期のイギリスで起こった機械破壊運動。指導者が「キング・ラッド」と呼ばれたところから,この名称が生じた。機械の導入が織物工業の手工業職人に失業の脅威を与えたため,1811年末ノッティンガムとその周辺で靴下とレースの編み機を破壊して,労賃の低下と安価な機械製品に反対する組織的暴動が勃発,翌年春にかけて中・北部諸州に広がった。リバプール政権の厳しい規制によって,1813年ヨークにおける大量裁判の結果,多数の参加者が絞首刑あるいは流刑に処せられ,運動は鎮圧された。1816年再びノッティンガムを中心に暴動が起こり,全国に波及したが,これも鎮圧された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by