20世紀日本人名事典 「ラデジンスキーウォルフ」の解説
ラデジンスキー ウォルフ
Ladejinsky Wolf I.
07の農業経済専門家 元・GHQ天然資源局長顧問。
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1899年3月15日
- 没年
- 1975年7月4日
- 出生地
- エカテリノポール(ロシア)
- 学歴〔年〕
- エカテリノポール・ギムナジウム(ソ連)〔’19年〕卒,コロンビア大学(教育学)卒,コロンビア大学大学院経済学専攻修了
- 学位〔年〕
- 経済学博士(コロンビア大学)
- 経歴
- ユダヤ系ロシア人で、ロシア革命後1920年ルーマニアに亡命。’22年アメリカに渡り、’28年市民権を得て米国に帰化。コロンビア大学で学んだのち、’30〜31年在ニューヨーク・ソ連鉄道出先機関に勤務、’31〜34年ペンシルベニア大学人口問題研究所スタッフ、’35〜45年農務省農業経済局外国農業関係部勤務。第2次大戦終結前に国務省のロバート・フィアリーと協力して日本の農地改革構想を検討。戦後GHQ(連合国軍最高司令部)天然資源局長顧問(農業担当)として来日、松村謙三農相の下で進められていた第1次農地改革を批判、より徹底した第2次農地改革案を立案し推進した。のち、農務省地域(日本・朝鮮)担当官、’50年駐日アメリカ大使館付農業担当官。’54年戦前の経歴が災いして“赤狩り”で農務省を追われたが、’55年国務省の対外活動本部(FOA)に復帰、以後アジア各地の土地改革などを手がけた。世銀編集の著作集「農業改革―貧困への挑戦」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報