国務省(読み)コクムショウ(その他表記)Department of State

デジタル大辞泉 「国務省」の意味・読み・例文・類語

こくむ‐しょう〔‐シヤウ〕【国務省】

米国中央行政官庁の一。外交関係の事務担当する。他の国の外務省にあたる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国務省」の意味・読み・例文・類語

こくむ‐しょう‥シャウ【国務省】

  1. 〘 名詞 〙 アメリカ合衆国の省の一つで、外交政策を担当。国務長官を長とする。
    1. [初出の実例]「次に大統領館、其右には倉庫院 即大蔵省なり、其左には陸軍省、近日其背後に国務省を経営せり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国務省」の意味・わかりやすい解説

国務省[アメリカ合衆国]
こくむしょう[アメリカがっしゅうこく]
Department of State

外交関係を主管するアメリカ政府の機関。前身は 1789年に議会で創設された Department of Foreign Affairsで,同年9月 15日,現名称に改称された。初代長官は T.ジェファーソン。各省庁のなかで筆頭とされる。国務省のおもな任務は,(1) 大統領が外交を行うのに必要な情報を提供する,(2) 大統領を補佐して,外交政策を立案,執行する,(3) 外国や国際機構に対し,アメリカの代表,およびアメリカ政府の交渉者として第一義的責任を負う。ただし最近の傾向として大統領直属の国家安全保障会議が主導性を発揮する場面が目立っている。長官のほかに副長官,次官,次官代理,次官補がおかれ,次官補がほぼ日本外務省の局長に相当する。さらに東アジア,太平洋などの地域担当次官補のほか,経済,教育文化,広報,議会などの担当次官補が実務をとっている。

国務省[ローマ教皇庁]
こくむしょう[ローマきょうこうちょう]
Secretariatus Status

教皇庁の一官署。伝統的にバチカン外交を司ったが,教皇パウルス6世のもとで 1967年その権限拡大強化され,教皇庁内の最重要統轄機関となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android